国民年金の追納ってしたほうが得?それとも損?

いきなりですが、先日出会ったタクシーの運転手さんとのお話をご紹介させていただきます。

運:「今年は稼げないね」
私:「去年は景気良かったんですか?」
運:「去年はまだ良かったよ、ほんと仕事しなきゃ生きていけないよ、ひどい世の中だよな~」
私:「そうですよね、ほんと年金なんかあてにできないですよね」
運:「そうそう、払ったほうがいいって言われて払ったらその分全然戻ってこないよ、追納したほうがいいって言われて不足分払ったけど後悔だわ」

というような会話がありました。
ちなみにこの方おそらく70歳くらい。30分くらいずっと喋りっぱなしのおじいちゃんでした。

ここでわたしが思ったのが、国民年金の追納はしたほうが得なのか損なのか。
国民の義務だし払うべき?
それとも自分で運用したほうが得なんじゃない?
まだ払ってない方、特に20代の方々はこのようにに考えたことありませんか?
今回は果たしてどちらのほうが自分の為になるのかをお伝えします!

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国民年金の追納

皆さんご存知かと思いますが、国民年金とは20歳以上の国民に加入が義務付けられているものです。

詳細については日本年金機構のホームページをご覧ください。
ただ、大学などに通っている学生さんの場合、払うのが困難な人が多いため「学生納付特例制度」があります。

学生納付特例制度とは?

「学生納付特例制度」とは申請することによって在学中の年金納付が猶予されるもの
それを利用して追納すれば、20歳から60歳の40年間しっかり納付したことになるわけです。
ちなみに免除後10年以内に未納分を支払えば問題ありません。
手続きは年金事務所、市区町村の国民年金課で行なうことができます。

実際満額納付したときと、そうでなかったときどれくらいの差になるのでしょうか?

2011年度の基礎年金給付額は満額で年78万8,900円ですが学生時代に2年間免除を受けて追納しなかった場合の年金給付額は年74万9,500円となります。
つまり5%減くらいです。

この差を大きいと感じるかどうかですね。
これは五年前ですし、この先この通りになると考えている方は少ないのではないでしょうか。

追納以外で年金の受給額を増やす方法

実は年金の受給額を増やす方法は、追納以外にもあります。
それが60歳から65歳の間に「国民年金任意加入」で支払う方法です。
これですね、タクシーのおじいちゃんが加入して後悔したという制度!

国民年金任意加入とは?

「国民年金任意加入」とは上記期間内に加入し、その時の国民年金を納付すれば学生時代の納付と同じ扱いになるものです。
ですので、迷っていたら無理して納付する必要もない気もします。
年金制度もどうなるかわからないこのご時世ですので納付するのは60歳までと決めておくのもありですね。
しかも追納の場合は利子も支払いに含まれますが、この任意加入の場合はないそうです。

quentin-rey-8846-300x201 国民年金の追納ってしたほうが得?それとも損?

国民年金の追納は得なのか損なのか

それではここからは、果たしてこの追納が得なのか損なのかを考えていきたいと思います。

追納額はいくら?

まずは追納する金額がいくらになるかですが、これは学生納付特例制度を何年利用したかによって変わってきます。

H28年の国民年金の保険料は一ヶ月16,260円です。

免除期間1年間なら・・・16,260円×12ヶ月=195,120円
免除期間2年間なら・・・16,260円×24ヶ月=390,240円
免除期間3年間なら・・・16,260円×36ヶ月=585,360円
免除期間4年間なら・・・16,260円×48ヶ月=780,480円

というような追納額となります。

実際に受け取れる年金額は?

現在の年金支給額は年間で約78万円ほどです。(あくまで現時点でのお話しです!)
寿命が90歳だとすると65歳から90歳までにもらえる年金総額は、

78万円 × 25年間 = 1,950万円

例えば2年間(390,240円)の特例で免除を受けていたら、おおよそ受け取り総額の5%(975,000円)が減りますので

97,5000円 – 390,240円 = 584,760円

584,760円の得になりますね。

利回りで見るとどうなるのかというと、約150%になります。

20歳から90歳まで運用したとすると70年間ですので、年換算でいうと2%くらいですね。
これだったら追納したほうが良さそうと思うのではないでしょうか。
ただこれは年金受給開始年齢と年金受給額が、現在と同じだった場合です。
これからの年金制度についての考えは人それぞれだとは思いますが、少なくとも今よりも良くなることはなさそうですよね。
もちろん良い運用先がある人は追納しない選択肢をとるのもありではないでしょうか。

このようなご時世ですので自分のことは自分で守るという意味でも、しっかりと運用するのも大事かと思います。
とはいっても、利回りを求めるとどうしてもリスクもそれに伴っていくので運用初心者の方はちょっと難しいのかなと思います。

結論、運用の実力がどれだけあるかによるのではないでしょうか。

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国民年金の追納で節税効果?

最後に補足にはなりますが、追納することで節税効果が得られます。
不動産投資でもおなじみの住民税と所得税ですね。
収入が高いタイミングでやるのが一番節税になるので社会人1年目は避けましょう。

たとえば就職したてのときの税率が5%だとして(だいたいの人がこの税率です)それに加えて住民税10%ですね。合わせて15%。

2年間分の追納をした場合、

390,240円 × 15% = 58,536円

58,536円の節税になるわけです!

まとめ

国民年金の追納に関して、現行制度のままであれば一見メリットがあるように見えますが、年金基金の解体も相次ぐ中で、確実に恩恵を享受できるというものではなくなってきているのかもしれません。
先行きがどうなるかは誰にも分かりませんが、一つだけ言えるのは、自分自身で安心できるキャッシュフローをつくっておくことではないでしょうか。

その手段は何でも構わないと思います。
不動産であれば将来的な私的年金としてうまく活用できますので、ご興味のある方はぜひ私にご相談ください。
また、節税にもなる不動産投資について、下記記事にてご紹介していますのでよろしければご覧ください。

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